川崎学園 創立50周年記念誌
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言語聴覚療法学科 リハビリテーション学部言語聴覚士として専門性の高い知識、優れた臨床技術の習得、 新たな問題を解決する能力と豊かな人間性の育成 言語発達やコミュニケーション、食べることの障がいに対して適切な支援を行える言語聴覚士を育てるとともに、この分野で指導的立場になる人材の育成を目指す。 105【学科のあゆみ】 1991年 医療技術学部感覚矯正学科言語聴覚専攻として開設       2019年 リハビリテーション学部言語聴覚療法学科に改組(新学部・学科設置)言語発達障害Ⅰ 「言語発達心理学」で定型発達児の言語、認知、社会性の発達を学び終えた後、各種の発達障害の定義について学び、それぞれの障害特性の知識を得る。3年次での臨床実習に向け、基礎的な知識を学ぶための講義。 聴覚障害Ⅰ 聴覚障害の原因・種類・程度・評価について臨床に必要な知識を学び、聴覚障がい者・児のニーズ、コミュニケーション方法等についてさまざまな視点から検討ができるように知識を高め、臨床に備える。 発声発語・嚥下障害学演習Ⅰ発声発語・嚥下障害の最新の検査および評価法を、言語聴覚士協会認定言語聴覚士および摂食嚥下リハビリテーション学会認定士の資格を持つ教員が実地で指導。失語・高次脳機能障害学演習Ⅱ 「高次脳機能障害」は一般的に理解されにくく、「失認」は見えているのに対象物が何であるかわからない。この複雑な症状を認知、行為、記憶、注意などの検査法を通じて理解し、臨床技法の獲得につなげる。変わったこと「グループワーク」の実践  多様化する言語聴覚士の仕事や役割を知ってもらうことや、言語聴覚士を志す人の意欲向上につなげるためにさまざまな活動を展開。岡山県内の障がい者支援施設・作業所でのグループワーク実習や、岡山県言語聴覚士会が主催する「言語まつり」ヘボランティアスタッフとして参加するなど学生は貴重な体験を通じて成長していく。 ITPA 言語学習能力診断検査(1991-2018) 廃版とともに要綱から姿を消した小児言語発達の検査道具。改定でイラストが新しくなり「カセットテープ」も「ITPA言語学習能力診断検査CD」に進化したが、大学で使用しているものには今も「カセットテープ」が入っている。現代の学生にはなじみのない「カセットテープ」や「フィルム」といった言葉が用いられている。 Time travel ~歴史を感じる懐かしいモノ~オージオメータ(1991-2017) 開学当時は最新だった聴力検査機器「AA-70」(RION社製)。真っ黒な画面に緑色のオージオグラムがまぶしかったが、27年が経ち、画面が映らなくなり廃棄。「AA-69」や「ネオメータ」(乳幼児用)は今なお現役で実習に用いられており、学生が「ネオメータ」を持って、ついついピストルのように遊んでしまう光景は昔と同じ。Since 199川崎医療福祉大学

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