川崎学園 創立50周年記念誌
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大学院研究活動 本学は、研究者の自由な発想に基づく研究活動を全学的に支援し、医療・福祉の発展に寄与するため、さまざまな取り組みを積極的に展開している。「医療福祉研究費」による研究助成研究発表の場 ―川崎医療福祉学会―研修会の開催116 医療福祉の領域における高度専門職業人・指導者の養成を目的として1996年に修士課程2研究科6専攻からスタートした本学大学院は、現在の3研究科13専攻へと発展し、これまでに894名に修士、157名に博士の学位を授与(2019年3月現在)し、理論と実践力を備えた専門職・研究者・教育者を輩出してきた。近年では、一部の専攻において専門領域に特化したコースを設け、社会のニーズに対応した専門職業人を育成している。また学部と同様、大学院でも「多職種連携」に重きを置き、「大学院専攻交流会」を2015年から実施。研究科、専攻を超えた教員と大学院生の交流および指導の連携推進の場となっている。 独創的で医療・福祉分野に貢献できるような研究の推進に対し支援・配分を行うもので、2006年から助成開始。これまでに228件に対し助成。学内の複数の研究者による共同的なプロジェクト研究を対象に授与されており、学内の研究者の横断的な研究交流・研究促進に寄与している。2008年から「医療福祉研究報告会」を開催し、140件の論文や研究報告書等が提出された。 研究倫理の意識強化や研究不正防止を図るため「研究者等の倫理的配慮に関する研修会」、「コンプライアンス等研修会」等をFD・SD研修会として開催している。また、科研費獲得を目指す研究者を対象に獲得研修会を毎年開催。科研費獲得や科研費審査委員の実績がある学内研究者によるワーキンググループを組織し、提出された申請書に対してあらゆる観点から客観的なアドバイスを行う体制を構築している。科研費獲得件数は、ここ数年で倍以上となっている。医療福祉研究報告会 医療福祉大学開学の1991年、各種専門領域を超えた学際的な学会として「川崎医療福祉学会」が創設され、「川崎医療福祉学会誌」(和文誌)、「Kawasaki Journal of Medical Welfare」(英文誌)を発刊。「川崎医療福祉学会研究集会」を開催し、現在までに1636編の研究報告を行っている(2019年現在)。川崎医療福祉学会研究集会(年2回開催)川崎医療福祉学会誌(和文誌) Kawasaki Journal of Medical Welfare(英文誌)  臨床心理学専攻の大学院生が、一般の相談者からの心理相談に当たり、心理面接技術を身につける。臨床心理士養成のための実習機関として1997年に開設され、現在は公認心理師養成のための実習も行っている。附属心理・教育相談室―臨床心理士・公認心理師育成の場―保護者面接川崎医療福祉大学大学院の変遷➡特色あるコースを設定◆発達障害(TEACCH)コース、遺伝カウンセリングコース(医療福祉学)◆助産学コース、がん看護学コース(保健看護学)〈開設当時(1996年度)〉研究科専 攻医療福祉学医療福祉学臨床心理学医療技術学医療情報学感覚矯正学健康体育学臨床栄養学※修士課程のみ〈現在(2019年度)〉研究科専 攻医療福祉学医療福祉学(修士・博士)臨床心理学(修士・博士)保健看護学(修士・博士)医療技術学感覚矯正学(修士・博士)健康体育学(修士)臨床栄養学(修士)健康科学(博士)リハビリテーション学(修士・博士)臨床工学(修士・博士)医療福祉マネジメント学医療福祉経営学(修士)医療秘書学(修士)医療福祉デザイン学(修士)医療情報学(修士・博士)

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