123Since 197川崎医療短期大学 多数の応募者を得て優秀な学生を確保するため、私どもは先ず何より建学の精神を直接教育に具現して、その成果でものを言うべきだと決意し、それに向けて全てのエネルギーを傾注した。人をつくる大本は「師弟の和熟」にありと心し、苦しいときは共に泣き、嬉しいことには一緒に喜びあった。師弟、学友間での感激的な美談佳話は数限りがなく、今日なお脈々の学風の中に息吹いている。(川崎医療短期大学学報第10号 昭和61年3月10日発行より抜粋)川上 亀義 二代学長(1974年4月~1986年3月)思かわらぬ い和文タイプの授業(1979年)(2005年頃)Time travel ~歴史を感じる懐かしい写真~通学風景(JR中庄駅前1977年)校舎と屋外看板 1981年、川上亀義学長(当時)が、教職員や学生間の相互理解の重要性を考え、情報共有の場として「川崎医療短期大学学報」の発刊を発案した。その後、広報活動を充実させるため、広報的な学生情報誌と学事記録文書としての学報を分けることになり、2005年に学生や受験生向けのカラー版広報誌「若きいのち」が誕生した。以来、「若きいのち」は年4回発行され、2018年には「学報」時代から通算し、「100号」まで到達。毎号の企画から制作まで教職員が一丸となって取り組み、医療短期大学の「若々しい命の輝き」を放ち、情報発信を行っている。第81号2013年川崎医療短期大学創立40周年記念号第105号2019年創刊号1981年(左)白地にモノクロ印刷(B5版)(右)当時の校舎を手描きのイラストで掲載1981年当時は、現在の校舎本館の西側部分しかないことがわかる(東側増築前)背景色が緑色にリニューアル第9号1985年「若きいのち」としての創刊号デザインを刷新(A4版)第49号2005年広報誌の変遷食堂(1977年)談話コーナー(1977年)寮個室「学生寮」の思い出 医療短期大学「学生寮」は、1970年に現在の医療短期大学敷地内に建てられ、医科大学学生寮として使用されたのち、1973年の開学と同時に医療短期大学の学生寮となった。その後、1978年に増築した。12階建ての「北寮」と7階建ての「南寮」に、合わせて428室の個室があり、建物は校舎や食堂とつながっていて、学生にとって利便性の高い生活環境だった。医療短期大学生だけではなく、医療福祉大学やリハビリテーション学院の学生も居住し、3校の学生間のコミュニケーションも生まれた。寮には、舎監や寮母、管理人が常駐し、学生は安心して日常生活を送ることができた。 2019年に新たな寮に建て替えられ、約50年の役目を終えた。
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