川崎学園 創立50周年記念誌
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看護科  126相手を思いやる気持ちをもった実践力のある看護師を育成 すべての教育課程を通して人間愛の精神を深め、徹底した現場主義に基づいた実習によって、時代のニーズに応えられる実践力を備えた質の高い看護師の育成を目指している。看護技術共通Ⅰ 看護の実践場面で共通する安全技術の知識・技術を習得する。実習では、実際に学生がパッキングして、学内でオートクレーブした滅菌物を使用する。在宅看護Ⅱ高齢者や障がいを持つ人々も、安心して在宅で生活できるよう援助するため、必要な知識・技術・態度を学ぶ。入浴介助実習では、学生が患者役となり、片麻痺などの障がいのある人を入浴介助する方法を学ぶ。各領域の臨地実習臨地実習先の中心は、今も昔も附属病院や、総合医療センターである。現在では、附属病院に勤務する看護師の半数以上が本学の卒業生になっている。本学の卒業生が、各地で後輩の育成・学生教育に力を注いでいる。看護過程論Ⅱこの演習科目では、「基礎看護学実習Ⅱ」で体験した事例を通して、患者が持つ問題を看護の視点から分析し、看護を系統的に展開する問題解決技法を、教員からマンツーマンで学ぶ。戴帽式継灯式(制服の白衣も、ワンピースからパンツスタイルへ)Time travel ~歴史を感じる懐かしい写真~「戴帽式」から「継灯式」へ 病院実習を前に、看護師としての職業意識を高め、責任の重さを自覚し、看護の道に進む決意を表明するための行事として学科開設時から「戴帽式」を行ってきた。ナースキャップ廃止(2013年)に伴い、その名称は「継灯式」に変わったが、現在も学生にとって大切な節目の行事として続いている。 「看護の灯ともしび」を受け継ぐ「ナイチンゲール像」は、学科開設時から40年以上が経過し、2代目へと代替わりしたが、式典時以外は6階のショーケースに大切に保管され、学生たちをいつも見守っている。【学科のあゆみ】 1973年 医療短期大学開学と同時に第一看護科として設置        2007年 看護科へ名称変更看護技術生活援助Ⅲ健康な生活を維持促進するとともに、健康が損なわれたときの生活援助技術を習得する。学生同士で患者と看護師の双方を体験することで、患者の気持ちを理解しながら看護を行うための技術や態度を学ぶ。

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