川崎学園 創立50周年記念誌
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146―設立の想い―優秀なる技術者を養成して社会ならびに医学界に貢献する リハビリテーションは、治療の医学・予防の医学に続く第3の医学として、世界各国とも急速な進歩を遂げつつあったが、昭和40年代の初め頃には治療施設は少なく、理学療法士や作業療法士の養成機関は、全国でも10指に足りない状況であった。 創設者川﨑祐宣は、前々からリハビリテーションの重要性に着目して、いち早くこれを取り上げ、川崎病院には昭和30年代の初めから理学療法科が設置されていた。1970(昭和45)年に発足した川崎医科大学にも、当初からリハビリテーション医学教室設置の構想があった。 そのような背景の中、川崎リハビリテーション学院は、医学的リハビリテーションの専門職としての理学療法士・作業療法士を養成し、社会ならびに医学界へ貢献することを目的に、1974(昭和49)年に開設された。設置運営は財団法人川崎病院、開設場所に川崎学園の構内が選ばれたのは、患者と地域社会の連携・リハビリテーション医学の研究・医科大学と一体の医学教育をねらうなどの新しい構想によるもので、その計画は関係各方面に強い共鳴と協力を得ることができた。 今日までに2,000人を超す有為な理学療法士・作業療法士を世に送り、卒業生は各施設で指導的な立場に就いて活躍している。これからも素晴らしい環境の中、より豊かな人間性を有する実力のある理学療法士・作業療法士の養成を目指していく。学校理念人ひ間とをつくる体をつくる医療福祉学をきわめる

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