川崎学園 創立50周年記念誌
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149Since 197川崎リハビリテーション学院 「人ひ間とをつくる、体をつくる、医学をきわめる」。川﨑祐宣先生のお示しになった川崎学園の建学理念は、分かり易く、無駄の無い、しかも教育に携わる者として、生涯追求して余りある目標です。学院の学生諸君は、厳しい教育にじっと耐え、努力を惜しまず、血のにじむような思いをしながらセラピストとして社会に巣立ち、全国的に活躍しています。一生を通じ、この理念を胸に秘めて努力を続ける事でしょう。(川崎リハビリテーション学院創立20周年記念誌 平成5年11月12日発行より抜粋)明石  謙 二代学院長(1984年4月~2004年3月)思かわらぬ  い全国各地から学生が集う本学院では、忙しい中でも心を通わせ、充実したキャンパスライフを送っている。国家試験壮行会〔3年〕卒業認定後、国家試験受験資格を得た学生は、試験当日まで弛まぬ努力を続ける。教員も、早朝や放課後に知識の確認のために勉強会を実施するなど全力でサポートし、壮行会では毎年「いつも通りにやれば大丈夫」と学生たちに伝える。本学院は、3年間、信頼できる学生を育てる教育を行うことで、高い合格率を保持している。明石賞授賞式進級時に行う実力試験で優秀な成績を収めた学生に、褒賞を授与している。二代学院長である明石謙先生が創設した賞で、学生の向学心向上に寄与している。対面式〔1・2年〕新入生オリエンテーション時に1年生と実習着を着用した2年生が一堂に会し、2年生からこれからの学校生活の過ごし方を伝授するとともに、お互いの交流・親睦を深めている。学園祭学園の他施設より学生数が少ない分、1年生は全員参加し、チームワークと結束力の強さが開学以来の伝統。仮装行列、模擬店、招待などさまざまな役割を分担して取り組み、将来のチーム医療にも通じる経験をする。 岡山県障害者スポーツ大会「輝いてキラリンピック」は、障がいのある人が競技等を通じてスポーツの楽しさを体験するとともに、県民の障がいに対する正しい理解と認識を深めるために毎年5月に実施されている。本学院では、入学後間もない1年生のほぼ全員がボランティアとして参加し、参加者の誘導等を手伝っている。学生たちは、この活動を通じて障がいのある人の社会参加に関わり、貴重な経験となっている。「輝いてキラリンピック」ボランティア 川崎学園祭に、毎年、旭川荘とまきび支援学校の生徒等約20名を招待している。この「招待」は、学園祭実行委員の中でも本学院の委員が中心となって行っており、医療福祉大学、医療短期大学、医科大学の学生とチームを組み、招待客とともに学園祭の展示や模擬店をめぐる。学生は、招待客の車いすでの移動、模擬店での食事やトイレなどの介助を通じて、障がい者の視点からさまざまな体験をする。招待客からも好評で、学生も医療、福祉への道に進む手応えをつかむ。「学園祭招待係」としての貴重な経験障がい者支援体験を通して育む“思いやりの心”学校行事

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