川崎学園 創立50周年記念誌
152/244

理学療法学科 織り機 (開学~2010年ごろ) 「鶴の恩返し」でしか見たことのない織り機。開学時には養成校の備品として必須の物品だった。そもそも学生だけでなく教員にとっても謎の道具。授業で機織りするときは、教員も慌てて使い方を予習したとかしないとか。織り機を使って作業療法している病院はほとんどなく、授業でも取り扱わなくなった。 講義資料を映写する時に使用していた35mmスライドの映写機。授業の準備をする際、マウントを落として先生が並べていたスライドの順番がわからなくなり、肝を冷やした覚えがある。Time travel ~歴史を感じる懐かしい写真~150運動療法基礎実習患者の基本的動作能力の回復を図るために実施する運動療法にはさまざまな内容があり、教員の専門性を最大限に活用して実習指導を行っている。写真はスポーツチームにトレーナーとして帯同している教員の指導のもと学生がテーピングをしている場面。義肢装具学患者の基本的動作能力を回復させる上で重要な義肢装具について学ぶ。附属病院の診療で使用されている義肢装具に実際に触れることができる。基礎理学療法演習この科目では、2年生が1年生に対し、患者への接遇や評価実技の指導を行い、学生が自発的に学習する習慣を身につける。上級生と下級生のつながりが強く、教員だけでなく先輩学生からも多くのことを学ぶスタイルが学院創設以来の伝統である。評価学基礎実習理学療法評価のほとんどは、患者の体に触れ、適切に指示しながら行う必要があり、座学だけでは身につけることができない。学生は放課後にも教員の助言を受けながら技術の研鑽に努める。日常生活活動基礎実習患者に体の使い方や動き方を適切に伝えて、安全な移動方法を体得してもらうことは、理学療法士の業務の中でも特に重要。この実習では、実際に指導する動作を学生自身が繰り返し実施し、コツをつかむ。充実した実習で知識・技術と人間性を兼ね備えた理学療法士を育成 確かな知識と質の高い臨床実践能力を有するだけでなく、燃えるような探究心と愛あふれる豊かな人間性を持った治療者を育てることを目標としている。スライド映写機 (1980年代~2000年ごろ)

元のページ  ../index.html#152

このブックを見る