川崎学園 創立50周年記念誌
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Ⅳ 地域とともに、世界とともに169 創設者川﨑祐宣は、学園創設以前から障がい者への支援や取り組みを行ってきた。そのスピリッツが学園の根底に流れている。近年では医療福祉大学を中心に、「皆で支え合う『地域づくり』」をコンセプトにさまざまな活動に取り組み、子どもからお年寄りまで、障がいのある人もない人も、自分らしく楽しみながら、安心して生きていくための支援の形を学生と共に実現している。「倉敷トワイライトホーム」の立ち上げと運営 夕方から夜にかけて、さまざまな理由により一人で過ごす子どもたちと学生が、一緒にご飯を食べ、遊びを通じて交流する。継続的な運営と社会啓発のためにクラウドファンディングにも挑戦した。現在は医療福祉大学卒業生が法人を立ち上げ、運営を担っている。 高梁川流域の各自治体と医療福祉大学・医療短期大学が共催し、さまざまな状況の人々が「共に楽しむ」ことにより、障がい者に対する理解を深めることを目的としている。医療福祉大学を会場に毎年約2,000人が参加。グルメコンテストのほか、シンポジウムや障がい者体験、幼児から中・高・大学生のグループによる音楽やダンス等のパフォーマンスが繰り広げられる。子どもへの支援(子どもの居場所事業)障がい者への支援(大学と地域との交流事業)クラウドファンディングは多くの人の賛同を得て目標を達成食事は大切なコミュニケーションの場「障がい者福祉くらしきフォーラム with AB-1コンテスト」開催「AB-1コンテスト」「就労支援A型、B型」等の事業者が自慢の一品を出店し、一般参加者と食を通じて交流するグルメコンテスト。投票により表彰も行い、障がい者が社会とのつながりを持つことを後押しする。(写真はコンテスト投票所)地元のゆるキャラも応援!コミュニティ駄菓子屋事業(2017年度) 住民の結びつきを強める地域交流の場として、医療福祉大学医療福祉学科学生が「駄菓子屋」を開店。懐かしい昭和の雰囲気の店舗に、子どもと高齢者が集い、学生が間を取り持った。 駄菓子屋の“営業日”には、毎回100人近い参加者があり、地域の支え合いの取り組みとして反響を呼んだ。かわさきこども園「子育て支援事業」 地域の子どもと保護者に集いの場を提供し、子どもの健やかな育ちを支援することを目的として実施している。園庭開放子育て講演会共に豊かな未来をめざして ―誰もが自分らしく安心して生きるための取り組み―

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