川崎学園 創立50周年記念誌
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172 川崎学園は、創設以来、学園各施設のさまざまな活動により、教育、医療、保健、福祉の分野で社会へ貢献してきたが、近年増加している岡山県内外の自治体等からの多様なニーズに応えるため、学園の資源を活用し取り組んでいる。 岡山県からの委託により、附属病院「ドクターヘリ事業」(1999年〜)、医科大学寄附講座「救急総合診療医学」(2015年〜)など、さまざまな事業を教育研究活動の一環として取り組んでいる。 県外自治体からのニーズにも対応しており、医科大学においては、静岡県、長崎県からの要請を受け、地域医療を担う人材を育成するため2014年に協定を締結。両県の地域枠を設けた特別推薦入試を行い、同枠で入学した学生対象に地域医療に向かう意識を醸成する教育を行っている。また、大規模な自然災害が多発する状況に対応するため、AMDAとの医療連携協定(2016年)、高知県黒潮町との危機管理や防災教育についての協定(2017年)を結び、非常時においても学園が持続的に機能し、活動することで地域社会に貢献できるよう整備している。 地域への貢献をより一層きめ細かく形あるものにするため、2015年に倉敷市と地方創生に向け包括連携協定を締結した。具体的には、地域の医療・保健・福祉の充実と人材育成、防災・減災および災害時の支援、大学の資源を生かした地域振興などで連携・協力するという内容である。さらに、岡山市など県内各自治体とも同様に協定を結び、地域のニーズを共有しながら連携していくことを確かなものにした。 自治体のほかに、学園の広報活動や特色ある教育方法への取り組みのため、地元新聞社とも連携している。年 月協定締結先2011年 3月倉敷市(非常災害時における避難場所施設利用に関する協定)2011年 7月岡山市〔岡山中央南(旧深柢)小学校跡地活用事業に関する基本協定〕2012年 2月岡山市〔岡山中央南(旧深柢)小学校跡地事業用定期借地権設定契約〕2013年11月株式会社山陽新聞社(包括連携協定)2015年 5月倉敷市(包括連携協定)2015年 7月総社市(包括連携協定)2015年 9月備前市(包括連携協定)2016年 7月認定特定非営利活動法人AMDA(医療連携協定)2017年 1月岡山市〔岡山中央南(旧深柢)小学校跡地活用における施設公開に関する協定、災害時における避難場所等の施設利用に関する協定〕2017年 5月岡山市(包括連携協定)2017年11月赤磐市(包括連携協定)2017年12月高知県黒潮町(危機管理・防災教育に関する包括的な覚書)2019年 9月一般財団法人津山慈風会(包括連携協定)■  自治体等との連携協力(2011年3月〜)倉敷市との包括連携協定締結式(2015年)津山慈風会との包括連携協定締結式(2019年)黒潮町への医療支援チーム研修派遣(2019年)自治体等との連携 ―包括連携協定締結でニーズを共有―地域社会と幅広い分野で連携黒潮町津波避難タワー見学川﨑理事長、園尾病院長、猶本病院長 等 派遣メンバー

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