川崎学園 創立50周年記念誌
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Ⅳ 地域とともに、世界とともに177 「川崎医学・医療福祉学振興会」は、岡山県内における医学・医療福祉学の向上と発展を促進し、県民の健康増進と医学・医療および福祉に関わる人材の育成に寄与する目的で、2003年2月に設立された。この目的を達成するための事業として、①医学・医療福祉学の研究活動に対する研究者への助成、②教育研究機関および地域社会との連携・交流に対する助成、③国際交流に対する助成等の諸事業を掲げている。 2012年4月には財団法人から公益法人への移行が認定され、公益財団法人として活動している。また同年6月には、税額控除に係る証明を受け、税額控除対象法人となっている。法人設立以来の助成件数累計は264件、助成金の総額は7,100万円に上り、その対象は大学ならびに病院の若い医師や大学院生、ベテランの臨床医から教授、医師以外のメディカルスタッフ、医療福祉学の教員に至るさまざまな立場の研究者に広がっている。 今後も先進技術の向上を目指した大学と医学・医療福祉学界および関連産業界との連携を図り、岡山県の学術および技術開発の進展に寄与することを念頭に助成事業を推進していく。(件数)財団法人公益財団法人総計2003~20112012201320142015201620172018教育研究事業1041110101313912182教育研究機関および地域社会との連携・交流事業31444554461国際教育・研究交流事業派遣8111110114招請600000017年度別助成件数14916151519191318264年度助成種別■  公益財団法人 川崎医学・医療福祉学振興会 年度別助成実績助成承認書等の授与園尾博司理事長挨拶公益財団法人 川崎医学・医療福祉学振興会医学・医療福祉のニーズに応える人材育成のために公益財団法人川崎医学・医療福祉学振興会理事長 園尾 博司         (2016.6~)■  歴代理事長角田  司(2012.4~2016.6)勝村 達喜(2003.2~2012.3)助成金贈呈式医療福祉の原点で医療福祉の「こころ」を学ぶ 川崎学園各校(医科大学・医療福祉大学・医療短期大学・附属高校)の学生にとって旭川荘は、創設者川﨑祐宣がなぜ「医療福祉」という概念を提唱したかを知る場所であり、現地での研修や実習、ボランティア活動を通して医療福祉のこころを学び、建学理念の柱の一つ「人ひ間とをつくる」ための基礎を培う重要な場所となっている。 医科大学では開学以来、学生全員が旭川荘での見学実習を行っており、2019年度からは「介護実習」を新たに実施している。附属高校では「良医」となる基礎づくりの一助として1、2年生で旭川荘の歴史を学び、利用者との散歩等を行い、医療短期大学では学科ごとに高齢者への看護や、介護の現場を学ぶ実習を行っている。特に医療福祉という概念を体現化した医療福祉大学では、開学以来、その理念を実践する人材教育の一つとして旭川荘研修を新入生対象の初年次教育プログラムに組み込み、学科ごとに実施している。医療福祉大学の旭川荘研修の様子医科大学の実習風景人ひと間をつくる場ところ所〜社会福祉法人 旭川荘での研修〜

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