川崎学園 創立50周年記念誌
182/244

180 川崎医療福祉大学同窓会は1995年に設立し、今年で26年目を迎えます。会員は間もなく2万人を超え、建学の理念に沿って学び巣立った質の高い医療福祉人たち、そしてさまざまな分野で活躍する同窓会員の活躍を数多く伺い知ることができ、大変喜ばしく感じます。 我々の母校、川崎医療福祉大学は2020年現在、5学部17学科となり、多分野にわたって、現在、そして未来の医療に沿える人材を世に送り出すべく、学園とともに成長を重ねております。川﨑祐宣先生の思想である医療と福祉の融合、そしてその結着の成果としての「多職種連携スピリット」を胸に、同窓生一同さらに邁進していく所存です。 創設者川﨑祐宣先生が松島の丘に川崎医療短期大学を1973年開設し、卒業生を送り出して44年になります。毎年、桜咲く頃に入学し、学び、梅の咲く頃に卒業できる環境は、全国で活躍している卒業生にとって忘れることができません。 同窓会の名称、「松しょうきゅうかい丘会」にした所以でもあります。 医療短期大学で川﨑祐宣先生の教育理念を一番理解しておられた元副学長佐々木匡秀先生が常日頃言われていた言葉『川崎卒の この文字は 消しても 消えぬ三文字なり 消して消えない 文字なれば 書いて喜ぶ 人になれ』の言葉は自分が精進する励みとなりました。これからも川崎卒の誇りと自信に満ちた多くの卒業生が輩出されることを願ってやみません。 「人ひ間とをつくる 体をつくる 医学をきわめる」。この言葉は、川崎学園の理念でもありますが、私が昭和45年に附属高校に一期生として入学した時から心に刻み込まれています。65歳になっても医学をきわめることはできませんが、医療人として心技体のバランス感覚が臨床で、いかに重要かを毎年の卒業式前日に行われる同窓会入会式で伝えてきました。 人生において最も多感な3年間を全寮制の中で育った卒業生が、現在全国のいろいろな医療団体の中核となって活躍しています。創設者川﨑祐宣先生の熱き思いは明德先生、誠治先生に引き継がれ、今も色褪せることはありません。 川崎リハビリテーション学院は、1974年、「リハビリテーション」という言葉自体まだ一般的ではない時代に、全国10番目のPT・OT養成校として開校しました。建学理念のもと、専門家としての知識・技術の修得のため著名な先生方に教授していただきました。健全な心身と知識・技術をもって治療に専念するという教えは、卒後の臨床現場で、またPT養成校の教員としての基礎となって生かされてきました。約2,000人の卒業生を輩出した“川崎リハビリテーション学院ブランド”は、各方面からの信頼も得られ、理学療法士として勤務できてきたことに、創設者の川﨑祐宣先生に心より感謝を申し上げたいと思います。川崎医療福祉大学川崎医療短期大学講師重田 崇之川崎医療短期大学元 川崎医療短期大学教授小郷 正則川崎医科大学川崎医科大学教授森谷 卓也川崎医科大学附属高等学校特定医療法人 万成病院理事長・院長小林 建太郎専門学校川崎リハビリテーション学院朝日医療大学校キャリアサポートセンター相談役・理事・専任教員草地 清志発足年 1976年3月会員数 4,619名支部数 77支部発足年 1995年4月会員数 19,191名支部数 15支部発足年 1975年3月会員数 15,688名支部数  9支部発足年 1974年3月会員数 1,689名支部数 5支部発足年 1979年7月会員数 1,910名支部数 7支部50年の同志 ―約4万5,000人― 川崎医科大学の卒業生の多くが、医療現場で「患者に優しい先生」、「信頼できる良い先生」との高い評価を得ていると、よく耳に致します。開学に際し川﨑祐宣先生が思い描かれた、「良医」育成への取り組みの成果と思います。私達は在学中、恵まれた環境で質の高い教育を受けることができました。建学の理念を教職員と学生が共有し、同じ目標に向かって互いに一生懸命であることは、本学の大きな特徴で、素晴らしい伝統は現在も続いていると感じています。「川崎イズム」を受け継ぎ、さらなる高みを目指す医師が多数輩出されるよう、後輩一人一人が一層精進し、活躍することを期待しています。同窓会会長からのメッセージ※会員数:2019年4月現在

元のページ  ../index.html#182

このブックを見る