川崎学園 創立50周年記念誌
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27 明德は川崎学園の発展に努める一方、私立医科大学協会の活動にも大きく貢献した。協会設立以来、主として財務・経営・総務などを担当し、1976(昭和51)年理事に就任。その後常務理事、副会長などの要職を重ねたのち、2002(平成14)年5月、同協会の第十代会長に就任した。 当時は医学教育・医療に関わるさまざまな制度の一大転換期にあり、私立医科大学を取り巻く環境はきわめて厳しく、明德は2007(平成19)年5月に退任するまでの5年間、川﨑明德二代目理事長(現 学園長)夢の実現へ私立医科大学協会会長として長きにわたり尽力坂口厚生労働大臣への陳情(2003年12月)年忘れ大会で職員とともに(2015年12月)消費税、特定機能病院、DPC制度導入、医師臨床研修の必修化、医学部定員、診療報酬改定、国庫助成拡充に対する要望など、山積するさまざまな懸案事項に率先して取り組み、数多くの問題を解決に導いた。 国内の医学教育のあり方を、国公私立の大学医学部が一体となって調査研究するために、1979(昭和54)年に発足した医学教育振興財団においては、明德は設立当初から理事を務め、他の理事と協力しながら「国内医科大学視察と討論の会」や「医学教育指導者フォーラム」などを開催した。 また、医学生が英国大学医学部で臨床実習を行う留学制度を整えるなど、日本全体の医学教育のさらなる質の向上のために尽力した。 創立以来、人間性豊かな良き医療人、医療福祉人の育成を目的に、時代の要請に応えて常に先進的な取り組みに挑戦し続けた川崎学園は、2010(平成22)年、創立40周年を迎え、同年10月、記念行事が盛大に開催された。その際、明德は、技術や知識はもちろん、人間としてもすぐれた人材の育成を使命とすることを改めて決意している。 組織の一部改編も行われた。学校法人とは別の財団法人ながら、附属病院として長く岡山市中心部で地域医療を担ってきた川崎医科大学附属川崎病院(岡山市北区)を学校法人川崎学園が運営することとなり、2011(平成23)年、その診療業務を承継した。あわせて、建物の老朽化から建て替えを検討。2016(平成28)年12月1日、旧深柢小学校跡地に川崎医科大学学園理事長から名誉理事長・学園長へ総合医療センターが開院した。 長きにわたり川崎学園を支え、盤石な経営基盤をつくり上げた明德は、2012(平成24)年、川﨑誠治が川崎学園理事長に就任したのに伴い名誉理事長・学園長に就任。以来、理事長職を退いてからも学園長として学園を支え続けている。医学振興座談会より(2013年9月)

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