川崎学園 創立50周年記念誌
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50健全な心身と思いやりと優しさを持った人間性豊かな良医を育成 医学部のカリキュラムは、良医を育成するために必要な広範な医学知識と深い教養の修得のほか、常に変化し続ける時代の流れにも柔軟に対応していかなければならない。本学では、近年特に教育の必要性が高まっている医療・医科学における倫理学、情報の統合整理と応用力、患者の生活背景や心理変化に思いをはせる行動科学等にも対応したカリキュラムを編成するとともに、2018年度には、すべての学生が卒業時に身につける能力として「コンピテンス」、およびそれを具体的に表現した「コンピテンシー」を定め、これらを修得するためのアウトカム基盤型教育に移行し、実践している。英語Ⅰ〜ⅣⅠ. プロフェッショナリズム卒業時に、生命に対する尊厳と、他者に対する敬意と共感を持って診療できる。そのために、心身ともに適切に管理し自己評価の能力を身につけ、生涯にわたり資質の向上を図ることができる。Ⅳ. 医療の実践卒業時に、患者に対して思いやりと敬意を示し、患者個人を尊重した適切で効果的な診療を実践することができる。Ⅱ. コミュニケーション能力卒業時に、医療人として多様な人々と円滑な人間関係を築き、医学・医療の現場で適切にコミュニケーションができる。Ⅴ. グローバル化する社会および   国際社会への貢献卒業時に、保健・医療・福祉の資源を活用し、地域社会の疾病予防と健康増進に努めることができる。国際社会における医療の現状と課題を理解し、国際医療の貢献に向けて英語を含む基礎的な素養を示すことができる。Ⅲ. 医学と関連領域の知識卒業時に、発展する現代医学に対応して、高度な医療を理解することができる。そのためには土台となる基礎医学を正しく理解し、行動科学、臨床医学、社会医学に多様性をもって応用することができる。Ⅵ. 研究マインドの育成卒業時に、基礎医学、臨床医学および社会医学における研究の意義を正しく理解することができる。同時に、医療統計学を修得した上で科学的判断能力を発揮し、問題に適切に対応できる。6学年5学年4学年3学年2学年1学年⬆⬆⬆臨 床 実 習 Ⅵ臨 床 実 習 Ⅴ臨 床 実 習 Ⅳ臨床実習Ⅲ診療の基本(臨床解剖・医療倫理・医療統計・医療人類学応用編)総合医学1・2個体の反応病因と病態個体の構成と機能臨床実習Ⅱ臨床実習Ⅰ臨床医学川崎医科大学 コンピテンス― 6年一貫教育により達成する6つの力― 公衆衛生社会医学医科学の基礎人体の構造と機能Ⅱ人体の構造と機能Ⅰ良医の礎(2019年度カリキュラム)

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