川崎学園 創立50周年記念誌
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52医療人類学(基礎編・応用編)さまざまな人の状況や背景などの文化的多様性を理解し、他者への共感性と協調性を身につける。応用編は5学年「診療の基本」において行う。 医学概論建学の理念に基づいた医療のあり方、医の倫理、医療と法律などの講義を行い、理想の医師像というテーマのワークショップを通して良医になるための基礎を学ぶ。人体構造入門 1学年1学期に、解剖系の講義と顕微鏡を用いた実習によって、人体の生命活動のシステムを理解し、ミクロレベルの組織学総論を学ぶ。2学期の「人体解剖実習」に向けて、必要な知識、学習法、人体の見方・考え方を身につける。英語Ⅰ〜Ⅳ1〜4学年まで英語教育を行っている。医科学論文の読み方も英語教育に取り入れ、3・4学年では、基礎・臨床医学系教員も講義を担当している。診療の基本 良医を育成するため重要である医療倫理、医療統計、医療人類学についての講義と、外科手術を考慮した臨床的視点からの解説による臨床解剖実習を行う。 基礎科学実験(生物)医科大学伝統のドジョウ実習。夜を徹して発生を観察、スケッチすることで、「生命とは何か」を考える機会を与えている。 症候論 症例についてグループ単位で、原因・病態・診断の要点・治療等のアプローチ方法を討論する。Ⅱ.コミュニケーション能力Ⅲ.医学と関連領域の知識解剖実習室 人体の正常構造の理解は医学教育の第一歩であり、人体を解剖し、その構造を直接観察することは医学生にとって必須である。本学では、1学年の入学直後より、講義と顕微鏡を用いた実習で人体の正常構造の基礎的知識を学ぶ。そして夏休みの後には、系統的に構造を探求する「人体解剖実習」が始まる。6年間のカリキュラムの早い段階で行うことにより、篤志献体に感謝し、生命の尊厳を深く理解して医学を学ぶ意義や責任感を持ち、良医を目指すことを目的としている。さらに本学では、5学年で臨床系教員が主体となって解剖学教員と共に「臨床解剖実習」を行う。スチューデントドクターとして臨床実習を日々経験する中で、学生は人体の構造の理解が診療の基本であることを学んでいる。Pick Up「人体解剖実習」と「臨床解剖実習」

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