川崎学園 創立50周年記念誌
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Since 197川崎医科大学53医学研究への扉課題設定、問題解決能力、医療倫理、プレゼン技法等を学んだ上で、学内外の配属教室において5週間研究を行う。研究のまとめとして研究成果をポスターに作成し「学生学術発表会」で発表する。指導教員の人柄に触れながら自ら探求する心を育み、生涯研究の素地をつくることを目指す科目だが、論文作成や研究に対しての学生の潜在能力が発揮されるなど、学生の可能性を引き出す効果が表れている。教室・教員の研究講義 教員が専門とする最新医科学を学生に伝授する。キャリアガイダンスとしてプロフェッショナリズムも育成する。地域医療とプライマリ・ケア学内教員および地域医療に従事している医師により、地域医療全般に関する内容の講義を行う。 地域医療を考える地域枠入試により入学した学生を対象とした科目。グループ討論を通じ、卒業後に地域医療に貢献するために、具体的なプランを提言する。写真は、地域枠の学生に静岡県職員が講義をしている。環境社会医学保健医療、公衆衛生等に関連した施設の見学実習を行い、社会や政治と医学医療との関係、労働衛生の現場、生活環境等を学ぶ。Ⅴ.グローバル化する社会および国際社会への貢献Ⅵ.研究マインドの育成地方保護者会保護者会総会Pick Up長島愛生園で施設全景のジオラマから当時の隔離の現実を学ぶ。 開学後すぐ、当時の新入学生(1期生)の保護者が、大学との連携を深め学生生活を指導・支援していくことを目的として「保護者会」(当時は「父兄会」)を設立した。以来、年2回開催する「保護者会役員会」および「総会」には理事長、学長、学年担当教員が参加し、大学の基本方針や医学教育の動向、学生生活の様子等を説明。保護者からの要望等も聞き、学生支援の方策について熱心に話し合いを行っている。また全国14地区において、「地方保護者会」を開催。学長・副学長、学年担当等が、国家試験対策、学習の取り組み方等の講話や個別面談を行い、きめ細かく学生の状況を伝えている。大学関係者が自ら出向き、保護者との連携を深める保護者会活動は、他に類を見ない本学独自の伝統。 大学と保護者会は、「良医育成」という一つの目標に向かって協力体制を取り、学生の支援を続けていく。「良医育成」を支援する「保護者会」

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