川崎学園 創立50周年記念誌
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Since 197川崎医科大学55大学院高度な専門性とリサーチマインドを備えた臨床医・研究医、指導的人材を養成 医学における真実を探求する理論および応用を教授研究し、人類愛に基づいた高度の科学的思考能力と洞察力および倫理観を涵養し、国民の健康と福祉に貢献し得る人材を育成することを目的としている。研究風景大学院中間発表 リサーチマインドを持った臨床医(physician scientist)・研究医の育成を目的に、必要な課程を体系的に整備している。医学医療研究遂行に必須の知識・汎用的技能修得のための必須授業科目、各自の専門的学術分野および関連分野の学識・技能修得のための選択授業科目を設定し、高度な専門性を追求する。同時に、専門性を横断する医学研究の共通基盤を修得することで、将来にわたってわが国の医学研究・教育を牽引し、地域医療の中核を担う研究者や臨床家などの指導的人材を養成する。 本学独自の研究指導として大学院中間発表がある。大学院2年次の秋に、公開の場で、研究課題の目的、背景、方法、進捗状況を発表し、3名の審査委員の評価と助言を受けることができる。 大学院開設以来の博士課程の体制を大幅に見直し、2010年度に「5つの研究分野から成る一つの医科学専攻」へ改組 (下表参照)し、入学定員は25名に変更した。 また、臨床現場と教育・研究との有機的で密接な関わりを目指し、新たな仕組みを導入している。2007年度には中国・四国広域がんプロ養成コンソーシアムに参加し、がん診療を専門とするphysician scientistを目指して、診療を継続しつつ修学可能な博士課程を開始。2018年度には、「大学院在職進学制度」を設け、臨床医として勤務しながら大学院で学ぶことにより、学位と専門医の取得を目指すことが可能となった。本学大学院の独自性研究力のさらなる向上を目指して-改組と新たな仕組みの導入-●開設〜2009年度専攻課程1学年の定員形態系10名生理系20名生化学系10名組織培養・免疫系5名環境生態系5名●2010年度〜専攻名研究分野名1学年の定員医科学専攻形態系分野生理系分野生化学系分野組織培養・免疫系分野環境生態系分野25名大学院学位記授与式大学院博士課程の改組

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