川崎学園 創立50周年記念誌
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 本学の研究環境整備において、教職員の専門領域の研鑽、研究活動の活性化、効率的な研究体制構築を目的として設置された最も特徴的な施設。1973年から2012年までの間に9つの機能別センターが開設されたが、2015年に再編し、1つの「中央研究センター」に統合した。統合により、研究資源の効率化が図られ、新規導入技術による支援も始まっているが、多忙な教員が円滑に研究活動を行えるようサポートするという、スタッフの意識の高さは開設当初と全く変わっていない。(1)「中央研究センター」による研究環境整備生化学・分光光度計・高速遠心機・超遠心機・質量分析機・電気泳動・ゲル撮影装置・ウエスタンブロット分子生物学・PCR・リアルタイムPCR・シークエンサー細胞生物学・顕微鏡・クリーンベンチ・CO₂インキュベーター・フローサイトメーター・セルソーター感染制御実験室組換えDNA実験室・安全キャビネット・オートクレーブヒトを対象とする検査、研究・脳波・聴覚検査・嗅覚検査実験動物の飼育・繁殖(SPF含む)遺伝子改変動物の維持動物を使う実験・手術室・行動解析室・感染飼育室・CT・X線照射装置・生体イメージング装置形態学・電子顕微鏡・共焦点レーザー顕微鏡・高速レーザー顕微鏡・自動包埋装置・ビブラトーム・クライオスタット・自動染色装置川崎医科大学総合医療センターの研究者対象・生化学、分子生物学、細胞生物学 の研究機器を整備10A パイロット実験室より本館棟救命棟9A8A7A6A5A5C8B7B6B5BGMC:総合医療センター研究ユニット(川崎医科大学総合医療センター内)アイソトープを使う実験分子細胞生物ユニット医用生物研究ユニットバイオイメージングユニットRIユニット56 本学では開学当時から教員が研究活動を円滑に行えるよう、環境・体制を整備しサポートしてきた。各教室には専属の研究補助員を、また、共用の大型高度研究機器等を設置した「機能別センター」には専門的な知識と技術を備えた技術員等を配置した。研究を支援する「人・場所・機能」を有効活用できるよう集約し、教員研究費のほか、本学独自の学内競争的資金である「プロジェクト研究費」を設け、研究基盤の強化と成果の蓄積に寄与してきた。 昨今、我が国の研究関係の法律・指針等の新規策定や大幅な改正により、研究環境は大きな変貌を遂げ、研究者や研究機関に対してさまざまな義務が課せられている。研究環境の変化の中で、学内でも制度や運用を改正し、研究の基盤を整備するとともに、時代に合わせた環境面の再整備も行い、研究活動を支援している。研究体制の強化①「中央研究センター」のあゆみ ―機能別9センターから1つのセンターへ―②現在の「中央研究センター」 ―5ユニットの研究内容と管理エリア―since2012川崎病院研究センター医用生物研究ユニット分子細胞生物ユニットRIユニット総合医療センター研究ユニット(旧 川崎病院研究ユニット)中央研究センター(機能別5ユニット)バイオイメージングユニットsince1973動物飼育センター(後の医用生物センター)動物実験センター(後の医用実験センター)since1975生理機能センターsince1973RIセンター組織培養・免疫センター機能別センターの設置2015年〜1973年〜組織・電子顕微鏡センターsince1976環境生態センター生化学センター1センター、機能別5ユニットに 統合・再編

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