川崎学園 創立50周年記念誌
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Since 197川崎医科大学<大型研究機器の整備>  中央研究センターの大型機器については、研究者からの要望をもとに学内で調整を行い、私学助成への申請・採択により整備を進めてきた。これらの機器を用いた研究は、基礎医学から病気の診断や新しい治療法の開発までの多彩な研究に活用され、科研費のみならずAMED等の大型研究予算の獲得につながっている。57進化する中央研究センター●マウスの生殖工学技術の提供●KMSリサーチラウンジ(FUTAGO) 生命科学の研究に不可欠な動物実験において、学内での生殖工学技術の提供が可能となった。利用者の経済的・労働的負担を軽減し、研究遂行の円滑化を図ることは、研究センターの重要な役割。実験成績の精度や信頼性の維持向上に努め、利用者の要望や期待に応えている。〈医用生物研究ユニット〉  センター利用者同士の交流によるさらなる研究の活性化を目指し、2018年開設。セルフカフェコーナー、Wi-Fi 等を完備。従来の顕微鏡よりも、非常に細かい構造まで鮮明に観察できる。3D再構築画像も作成できる。共焦点レーザー顕微鏡LSM700(2014年)臓器-細胞-分子レベル 細胞・分子の局在細胞一つ一つにレーザー光を照射することで、細胞の分離精製が可能な機器。がんや免疫疾患の異常細胞を捉え、特徴を明らかにすることが可能。セルソーターFACSAria Ⅲ(2014年)細胞-分子レベル 機能的細胞集団の同定・単離生きた動物の表面から深部の構造や動態が観察可能なレーザー顕微鏡システム。生体内イメージング研究に使われる。多光子共焦点レーザー顕微鏡A1R MP(2013年)腎糸球体からのアルブミン漏出の可視化(ラット)全骨髄細胞血液幹細胞純化された血液幹細胞CD38CD157血液幹細胞の純化(マウス)臓器レベル ライブイメージングによる機能の可視化放射性医薬品をマウスやラットに投与することにより、さまざまな生体機能を画像化できる生体内イメージング装置。小動物用SPECT/CT装置U-SPECT/CT (2019年)個体レベル 臓器の機能的画像解析細胞内の微細構造の観察や3D解析も行う。今までのフィルム型からデジタル型に進化したことにより、データ取得が速くなった。デジタル透過型電子顕微鏡JEM-1400(2010年)細胞-分子レベル 微細構造と機能的形態変化の解析細胞のエネルギー代謝の状態を、高感度に経時的計測が可能な機器。がんや糖尿病、循環器系のミトコンドリア研究に使用。細胞外フラックスアナライザーXFe24(2019年)細胞-分子レベル 細胞のエネルギー・代謝機能解析肝癌細胞ミトコンドリアの呼吸能SPECT(肺シンチ)とCT(骨格)の融合画像(マウス)関節炎滑膜における好中球活性化(マウス)リン酸化STAT3好中球電子線トモグラフィー川崎医学会誌 40(2)89-102,2014 図1、図3b より嗅神経シナプスの3D画像(マウス)O2pHc-kit血球の分化抗原▲▲▲▲

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