川崎学園 創立50周年記念誌
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58(2)「プロジェクト研究費」による学内外の研究活動の活性化「プロジェクト研究費」の概要 大学における医学研究の活性化を通じて教育・診療の質を向上させる目的で、1973年度よりプロジェクト研究を募集。学内の研究者が広範に支援を受けられる制度として、年間6,000万円を配分してきた。 2011年度からは、本学独自の学術研究の卓越性を学外へ訴求できる「基礎研究」と、学術的・社会的要請に応え、医療界や地域へ貢献し得る「臨床研究」を育成するために、「特別推進研究」の種目を新設した。本種目により、2018年度までに10件の研究課題への支援が行われ、企業との共同研究や大型の公的研究費の獲得、実用化に向けた研究開発の実施等につながる成果を挙げている。研究成果の社会・国民への還元 プロジェクト研究費による研究成果は、川崎医科大学学術集会(2010年から毎年開催)において発表。他大学の研究者の参加・発表もあり、情報共有により共同研究の端緒を開く機会を設けている。一方、「特別推進研究」で実施された研究成果は「川崎医科大学市民公開講座 ~疾病制圧に向けた大学の挑戦~」(2012年~)において発表され、本学の研究活動を地域の人々へも広く公開し、先進的な医療情報を社会に還元している。市民公開講座(学園祭と同時開催)(口頭発表)(ポスター発表)〈学術集会で研究成果を発表〉・筋消耗性疾患とメタボリック症候群の克服に向けたマイオスタチン阻害低分子医薬の開発・免疫抑制解除型新世代XAGE-1b長鎖複合ペプチドワクチン肺癌ワクチンの基盤開発・ミトコンドリアbiogenesisと疾患制御・悪性中皮腫と強皮症に関する包括的な免疫動態の解析・アスベスト関連疾患撲滅宣言(WHO)に則った予防・診断・治療の包括的戦略拠点の形成・フレイルを予防し健康寿命を延伸する地域医療システム「倉敷モデル」の確立 等<主な「特別推進研究」の研究課題(採択)>

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