川崎学園 創立50周年記念誌
73/244

Since 197川崎医科大学附属病院71●緩和ケア研修会がん等の診療に携わるすべての医療従事者が基本的な緩和ケアについて正しく理解し、緩和ケアに関する知識や技術、対応を習得することを目的としている。●夏期セミナー「医療と法律」実際の医療紛争事例を模擬裁判形式で実践し、医療事故に対する認識を高め、医療における法的問題の認知と意識の改革を行う。●新生児蘇生法講習会日本版救急蘇生ガイドラインに基づく講習会で、標準的な新生児蘇生法の理論と技術に習熟することにより、新生児の救命と重篤な障害の回避が期待される。気管挿管、薬物投与を含めた「臨床知識編」「実技編」で構成される高度な新生児蘇生法の習得を行う。●職員教育講演会特定機能病院として、医療安全管理、院内感染対策等、病院としての統一的な見解を全職員へ教育・周知することを目的に、1~2か月に1回開催。年間を通して幅広い内容の講演を行い、病院職員の資質向上を図っている。職員研修チーム医療の担い手を育成 多種多様な医療スタッフが連携して一人の患者の治療やケアにあたる「チーム医療」。その成功には、お互いの尊重と、各々の高い専門性が必要となる。教育病院としての役割を持つ当院では、実習を通してさまざまな職種の医療スタッフと関わりながら、チーム医療の一員としての自覚を育むことができる。また、授業で学んだことを現場で実践したり、実習で疑問に思ったことを学内で調べたりといった学びと実践の連動により、高い学習効果をあげている。(病院実習受け入れ実人数:年間約3,300人)当院では、2018年度までに5名の特定行為実践看護師が誕生し、チーム医療推進の要として呼吸管理、ろう孔管理、また栄養および水分・薬剤管理を手順書により行っている。特定行為実践看護師が患者の状態をいち早く見極め、タイムリーに対応することで、患者満足度が高く、質の良い医療提供の推進が可能となった。特定行為実践看護師ベッドサイドでの実習病棟でのスタッフミーティング血管造影検査退院支援カンファレンス緩和ケア多職種カンファレンス医療ソーシャルワーカー臨床心理士ICU・CCUカンファレンス小児病棟回診

元のページ  ../index.html#73

このブックを見る