川崎学園 創立50周年記念誌
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74さりげない心配りで人をサポート最先端の診療体制で安全で質の高い医療を提供するだけでなく、思いやりと癒やしの空間、情報提供などで、患者の不安をケアしている。患者サービス・院内の癒やしの空間思いやりと自然の力、そしてアイデア患者図書室「健康・情報ひろば」患者自身が診療内容に対する理解と認識を深め、医療者との相互理解のもと、納得した医療が受けられるための一助として開設された。医学・医療や健康、からだの仕組み、川崎学園に関する情報を図書やパネルにより紹介している。ギャラリー「ホリスティック」2011年に本館棟3階に、「安らぎスポット」、外来患者の待ち合わせ場所「ランドマーク」、また、これまでどおり検査の「待ち合い」空間として開設された。医療福祉大学医療福祉デザイン学科の学生・教員が作品を企画・制作し、運営を行っている。病院ボランティア「ら・ぽーる」2005年6月から、患者サービス向上のために立ち上げた医療福祉大学、医療短期大学の学生による病院ボランティア。病院玄関でのあいさつや車いすの介助、外来への案内など、安心して受診してもらえる活動を行っている。また、七夕や学園祭、クリスマスにイベントを開催し、患者とのコミュニケーションを大切にしている。院内学級長期入院になった場合、安心して義務教育が受けられるよう、小・中学生を対象に病院内に開設された。当院と倉敷市立庄小学校と庄中学校が密に連携し、授業を行っている。癒やしの空間-中庭-松をはじめ多くの種類の樹木と可憐な草花が寄り添うように植栽されている。池の水面は四季折々の景観を映し出し、ほとりでは水車が回っている。片時も休むことなく回り続けてきた水車。それはあたかも学園の歴史をともに刻んで行こうとするかのよう。健気で律儀な、そして観る人に安らぎを与えてくれる優しさを帯びている。

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