川崎学園 創立50周年記念誌
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 川崎医科大学総合医療センターは、臨床・教育の新たな拠点として、2016(平成28)年12月、岡山市の中心部にある深柢小学校跡地に開院した。 その前身は、創設者川﨑祐宣が1938(昭和13)年に開設した外科昭和医院から発展した川崎医科大学附属川崎病院である。川崎病院は「病院は患者さんのためにある」との祐宣の信念のもと、開院以来、24時間体制で救急医療を中心に地域に密着した医療を提供してきた。この川崎病院を母体として開設された川崎学園は、1970(昭和45)年に川崎医科大学を開学した。 川崎病院の建物の老朽化が進み建て替えが大きな課題となってきた頃、深柢小学校跡への移転要望が、地域から1万人を超える署名とともに岡山市議会に提出された。新病院建築工事は2013(平成25)年12月に着工し、2016(平成28)年8月に竣工した。 新病院においても、どのような疾病の患者も診療し、また川崎医科大学の附属病院として「総合医」を育成する使命を果たすべく、病院の名称を「川崎医科大学総合医療センター」とした。患者中心の質の高い医療を提供するとともに、将来の良き医療人を育成し、医療と教育の分野で地域に貢献していく。川崎医科大学総合医療センター病院長 猶本 良夫78―設立の想い―最先端の高度医療や地域に密着した医療を提供するとともに全人的医療を提供できる良き医療人の育成を目指したい

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