コンセプト

学園祭によせて

Re-START! と再出発
川崎医療福祉大学 学長 椿原 彰夫

川崎学園の学園祭の開催準備に携わってくださいました学生ならびに教職員の皆さんには、この日を迎えることができましたことをお喜び申し上げますとともに、ご尽力に対して心から敬意を表します。

40回目の節目の学園祭に当たり、将来への発展に期待を寄せて「Re-START!」というテーマを付けられたと伺っております。しかし、restartを「再出発」と訳すとすれば、3年半前に突然に発生した東日本大震災を思い起こさざるを得ません。再出発は、もう一度、新規に開始することですので、物凄く大きな力が必要です。津波によって家族を失い、思い出の品々を全て失った人々にとって、再出発することは口で言うほど容易なことではありません。過去を奪われた方々が再び目標を掲げて生きて行く力を取り戻すには、被災者ご自身の強さもさることながら、多くの人々のご支援も重要であったことでしょう。突然に大きな病気に罹患したり、障がいを持つことになったりした方々にとっても、再出発は大変に難しいことです。医療福祉専門職を目指す学生の皆さんにとって、自分達に何ができるのか、何を援助すれば良いのかを、学園祭のこの機会にぜひ考えてみて欲しいと願います。

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