学園祭によせて



一彩合祭いっさいがっさい」の真意
川崎医療福祉大学 学長 椿原 彰夫

 今年も学園祭の日を迎えることができましたが、開催のご準備を頂きました学生諸君ならびに教職員の皆様には、心から御礼を申し上げます。
 今年のテーマである「一彩合祭いっさいがっさい」が一切合切の当て字であることは言うまでもありませんが、実行委員の方々の真意について、こんなに深く悩んだ年はありませんでした。もちろん、一切合切はガサツなイメージを与えるため、テーマとしては相応しくないと思います。「彩」は「いろどり」を意味するため一色ではなく、種々の色の配合です。それに「一」をつけているため、調和の取れた個人個人という意味でしょうか。「合祭(ごうさい)」は合祀と同じで、ある神社の祭神を他の神社に合わせて、まつることを意味しています。靖国神社の合祀問題のように、種々の霊を合わせることには大きな課題が生じます。それを敢えて選ばれたということは、隠された深い意味があると考えます。この学園祭を通じて、様々な考えの人々や職種の異なる学生が交わって討議し、苦労することによって、調和の取れた専門的医療福祉人に育っていく様相を示しているものと勝手に解釈しております。せっかくの合同学園祭ですので、4校が別々の催しを企画するのではなく、共同のプログラムによって調和を実現されることを大いに期待いたします。