学園祭によせて



令和の時代を迎えての学園祭
川崎医療福祉大学・川崎医療短期大学
学長 椿原 彰夫

 令和の新しい時代を迎えて、はじめての学園祭が開催されることとなりました。学園祭のご準備を頂きました学生諸君ならびに教職員の皆様には、心から御礼を申し上げます。
 元号は時代の象徴とも言われますが、「平成」は我が国に戦争のなかった平和な時代であった反面、バブルが崩壊し、貧富の格差が広がっても争わない時代となったというのが私の印象です。「令和」については、首相の言葉を借りれば、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つことが期待されています。果たして、どんな時代となるかは、若い世代の皆さんが形作っていくものであります。
 幕開けとなる時代の学園祭は、「励むもの」なのでしょうか、「励ます」ものなのでしょうか。築き上げる輪は、学生の輪なのでしょうか、観客を含む大きな輪なのでしょうか。良き医療福祉人に育っていく若者の集う学園として、独り善がりになることなく、多くの人々に喜びと安らぎを与えてくれる学園祭となることを心から期待いたしております。