学園祭によせて
川崎医科大学学長
学園祭のテーマ「ROOTS」と川崎医科大学
川崎医科大学
学 長 福 永 仁 夫
学 長 福 永 仁 夫
川崎医科大学構内には、「ふるさとの森」をはじめ、至るところに多くの樹木が生い茂り、種々の草花が四季を通じて咲き乱れています。この自然の恵みは、同時に春の開花、夏の緑蔭、秋の紅葉、冬の落葉など、学生、教職員に季節の移ろいを実感させます。
特に、現代医学教育博物館前に植樹された「楷の木」は、「学問の聖木」として知られていますが、大きく、立派に、堂々と育ち、根付いています。その様子は、一本の太い幹から分岐しているようにも、逆に枝は幹に収束しているようにも見えます。
学園祭の今年のテーマ「ROOTS」は、「植物の根、根元、問題の原因、起源、祖先」などの意です。医科大学は、川崎学園という根から、設立の理念である「人間をつくる」、「体をつくる」、「医学をきわめる」が3本の枝のように成長しています。また、学生諸君と患者さんのために、教育、研究、診療の3つも枝のように連理しながら発展しています。
創立40周年の節目の年に当たり、学園祭のテーマ「ROOTS」は、本学の理念や目的を振り返る上で誠に時宜に適うものであり、素晴らしい学園祭になると確信しています。