コンセプト

学園祭によせて

語り継ぐメッセージ,
川崎学園互助会 幹事長 近藤 芳朗

まだ見ぬ君へのメッセージを搭載して旅立ったのは惑星探査機パイオニア10・11号、ヴォイジャー1・2 号でした。地球外知的生命体がこれらの探査機を捕まえ、地球人からのメッセージを解読すれば、地球のこと・人類のことが分かる仕掛けになっています。宇宙のロマンです。

最近、強く印象に残っているメッセージがあります。「100回逃げて、100回来なくても101回目も必ず逃げて!」津波記憶石に刻まれた女子中学生のメッセージです。また、「天災は忘れられたる頃来る」は地球物理学者の寺田寅彦のメッセージ。高知城の北側にある寅彦の生家の門に刻まれています。寅彦の警句は、時がたてば記憶が薄れいつの間にか忘れてしまうことに対しての警告です。私たちは、忘れてはならない大切なメッセージを後世の人々に語り継がなければならない義務があるのではないでしょうか。

本学園の互助会は会員のつながりを目指すもので、毎年、各種のスポーツ大会、旅行、音楽会などを実施し、また、運動部と文化部のクラブ活動を推進して、会員間の親睦を図っています。会員は今年、3,000人を超しました。学園祭も今年で39回目を迎えます。しかし、互助会のクラブ活動は高齢化が進み部員も少なくなってきています。こんな時こそ後世へ語り継ぐメッセージの重要性が増してきます。

本年度の学園祭も例年と同じく互助会のクラブも参加いたします。裏千家茶道部、園芸部、かな書道部、華道部小原流、華道部嵯峨御流、パッチワーククラブが参加し1 年間の成果を披露いたします。どうぞご覧になってください。そして、伝えるべきメッセージが伝わる良き学園祭となることを期待します。

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