コンセプト

学園祭によせて

不特定多数に送る「メッセージ,」
川崎リハビリテーション学院 学院長 椿原 彰夫

本年も学園祭実行委員の方々の協調と連携のもとで、さまざまな素晴らしい企画が催されますことを心からお慶び申し上げます。

今年の学園祭テーマである「メッセージ,」には、特定の人に送る言葉と不特定多数の人々に送る情報があります。テレビや新聞などのマスメディアを通じて送られる情報やダイレクトメールなどの広告は不特定多数に送られるメッセージですが、学園祭の中で多くの方々に披露される催し物が伝える意図もそれに該当するかと思います。

昨今ではインターネットを通じて、不特定多数の人々にメッセージが送られるようになりました。そして、掲示板やブログなどでは、自己の悩みや不満を不特定多数に問いかけることが少なくないようです。危険なことは、Facebook、Twitter、LINEのようなソーシャルメディアによって、特定の人々に送ったつもりの情報が知らないうちに不特定多数に知らされていることです。それによって犯罪の被害に遭ったり、カルト集団の恰好の的になったりすることもあります。「安易に人を信用してはならない」と伝えることは誠に残念ではありますが、情報社会では顔の見えない相手には細心の注意を払うべきですし、その前に自己の個人的な情報を提示することを極力回避する必要があります。不特定多数への「メッセージ,」は、是非、多くの人々に役立つ情報や感動を与える内容であって欲しいと願います。

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