学園祭によせて

「メッセージ，」

川崎医療福祉大学　学長　椿原 彰夫

川崎学園の学園祭の開催に向けてご準備くださいました学生ならびに教職員の皆様には心から敬意を表しますとともに、この日を迎えることができましたことをお慶び申し上げます。

今年のテーマ「メッセージ，」には「，」が付いていると伺い、私なりには「未来へ伝えたいこと」を意味していると解釈いたしました。メッセージを伝える行為を拡大解釈するとメッセンジャーRNAの機能も含まれてしまいますが、通常は人間であるからこそできる情報手段と言えるでしょう。IT社会の発達とともに若者の社会的孤立化が懸念されていますが、人と人との心ある情報伝達が失われない社会であって欲しいものです。

私から未来に伝えたいことは、「自分以外の人々の気持ちに温かい気配りのできる医療福祉社会の発展」です。学園祭を通じて、本学園の学生のすべてが障がい者や高齢者、小児、あらゆる地域の人々に明るい生活を与える医療福祉人に成長してくださることを強く願っております。