学園祭によせて
川崎医療短期大学学長
「つながり」
川崎医療短期大学
学長 今 城 吉 成
学長 今 城 吉 成
今年のテーマ「つながり」は、東日本大震災の被災者の皆さんを、意識して選ばれたのだろうと推察します。
震災からまる6か月が経過した現時点でも、テレビに映し出される被災地は、復興が遅々として進んでいない様子を示しており、原子力発電所の事故についても、まだまだ先の見えない状況が続いています。つまり、勝負はこれからだということです。
被災しなかった我々が、如何に根気よく、また、倦むことなく東日本の被災者の身の上を案じ、手を差し伸べ、かの地の皆さんに「つながり」を実感させることが出来続けるか、また、同じ地震列島に住む我々が、今回の被害から教訓を得、足元を固めることが出来るのかが大きな課題だと思っています。
学園祭は「お祭り」ではありますが、積極的に参加して、楽しみ、連帯して行動する、そうした体験を積むことが、震災復興の長丁場に主体的に関与し、自分たちの安全についても思いを巡らすことが出来る人を育てる一歩になる、と考えています。