学園祭によせて
川崎医療福祉大学学長
「つながり」
川崎医療福祉大学
学長 岡 田 喜 篤
学長 岡 田 喜 篤
3月に発生した東日本大震災で被害を被った方々に衷心よりお見舞いを申し上げますとともに、亡くなられた方々に心からの哀悼の意を捧げます。
秋空の澄み渡るこの時節に、本年も川崎学園祭を開催できます喜びを例年にも増して感慨深く感じております。
今年のテーマは「つながり」。つながりとは複数の人やものが関わりをもつことによって初めて意味を成す言葉です。みなさんがこれまで歩んできた人生や、何気ない日常には多くのつながりが存在しています。そのすべてが「自分は一人ではない」ということを証明しています。この度の震災を通してあらためて人と人とのつながりの大切さを痛感いたしました。全国各地や世界中からのあらゆる支援はもちろんですが、苦境にあって傷ついた人々の心を癒し、支えとなったのも思いやりという心のつながりでした。
みなさんには今まで以上にお互いを尊び、思いやりにあふれた「つながり」を築いてほしいと願っております。また、この学園祭がその一つの機会となることを期待しております。