学園祭によせて
川崎リハビリテーション学院学院長
繋がり
川崎リハビリテーション学院
学院長 椿 原 彰 夫
学院長 椿 原 彰 夫
川崎学園の学園祭の成功に向かって、準備にご尽力くださった学生ならびに教職員の皆様には心から敬意を表しますとともに、この日を迎えることができましたことを心からお慶び申し上げます。
学園祭のテーマとなっている「つながり」を思い浮かべるとき、通常は「仲間との繋がり」や「親子の繋がり」といった既存の深い関係を想像することでしょう。東北地方での大震災の3か月後に塩竈市にある病院を訪問したときに、職員の方々が口にされていたことで印象深かったのは「これまで会ったこともない人に対しても、力を合わせて助け合おうと励まし合った」という言葉です。見ず知らずの高齢者の手を引いて津波から逃げた人達もいらっしゃったようです。ボランティアの皆さんも、被災者とは無縁の人々でした。現代社会では知らない人には挨拶もしない風潮が広まり、室内でブログやバーチャルの世界にはまり込む若者も増えました。しかし、本来ひとりでは生活できないはずの人間にとって、人と人との連携が如何に重要であるかについて、友人同士で語り合う機会を学園祭で持たれては如何でしょうか。